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変わりゆく山里 [kazeの風景]

2013年3月2日(土)

朝マイナス2度、一日中吹雪
今日から葛川地区の渓流釣りの解禁日である。
ここ葛川では、いわな、あまごの釣りが楽しめる。
で、今日は釣り人へのサービスとして、朝6時から遊漁券の販売をした。

僕には、珍しく5時半に起きたが、まだ、外は真っ暗である。
6時頃からやっとあたりが白み始めた。
ところがその頃から、吹雪となり、視界が悪い。
それでも、釣りの愛好家は、めげずにやってきた。
中には、奈良ナンバーの車もあった。

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漁協に寄るついでに、葛川に1軒しかないガソリンスタンドにも寄った。
いつも元気なご夫婦なのだが、今日は元気がない。
「どうしたの?」というと一枚の紙を手渡された。
見ると廃業のお知らせである。

法律が変わって、タンクを更新しなければならなくなり、
それができないので廃業することにしたというのである。
タンクの更新には一つで約1千万円の費用がかかるという。
三つのタンクがあるので、営業しようとすれば3千万円が必要になり
とてもそんな資金を確保できないというのだ。

いつもは元気な声でおもしろい話をする奥さんは、一言も口をきかず
デスクに座って、黙々と廃業のお知らせの送付準備をしている。
気の毒な気分になった。

でも、廃業されると葛川や久多の地域の人たちで灯油を配達してもらって
いた人たちは、どうするんだろうと心配である。
年老いて車も運転もできなくて、暮らしている人たちは、冬に灯油を
自分で確保するのは困難である。

田舎のガソリンスタンドは、次々と廃業してるという。
田舎は、ますます不便になり、住み辛くなって行く。
暗い気分になった。
こういう地域にこそ、政治の救いの手が必要に思えるのである。

午後、向かいのわら屋根の上野さんが娘さん夫妻と来店した。
今日から、娘さん夫妻の住む明石で生活することになったという。
上野さんは91歳で、ここで一人暮らしをしていた。
僕らも、ここで営業を始めて以来、大変お世話になった方である。

上野さんは、いつも僕らが店に来ていると、
それだけでなんか安心すると話していたが、
それは僕らも同じで、上野さん宅の戸が開いていると、
上野さんがいるということでなぜかほっとするのである。
夜、上野さん宅に明かりが見えないと、妙に心配になるのだ。

静かな山村では、親しい人が近くにいるというだけで
こころが休まるような気持ちの絆が結ばれているのだ。
で、上野さんがいなくなるということは、僕らも寂しい気分になった。

そんなとき、浦さんが来店。
なんと花束を持ってきてくれた。
寂しい気分の時だけに、心温まる贈り物である。
ありがとう!

閉店後、お客さんの誘いで今津にある還元陶板浴に連れていってもらった。
吹雪の中、北に向かうのは心配だったが、
なんと朽木までいくと、吹雪もなければ、雪もない!
この吹雪は、葛川のkazeの周辺だけなのだ!
びっくりであった。

 


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