色んな人たちのいろんな人生が、KAZEを通り過ぎていく [kazeの風景]
2012年8月12日(日)
朝25度、曇り、午後晴れ。
午前中は、数人しか来店者がなくて、のんびり。
庭では、フシグロセンノウの花が咲き、
ムラサキセンダイハギが、黒い実を風に揺らしている。
桑の木の下では、妻の大好きなシュウカイドウが花を咲かせた。
畑の中では、ホウズキが色づき始めている。
開店以来、年に数回父親と娘さんで来店してくれている人が訪れてきた。
昔は10年ひと昔だが、今は10年ふた昔の感がある。
開店した頃は、娘さんは中学生だったが、高校生になり、大学生になり
いまや社会人!
その間、父親は、白髪が増え、髪も薄くなってきた。
Kazeも開店して10年目に入った。
時の流れと言うものを強く感じるこのごろである。
親しい来店者で、今はもう千の風になってしまった人もいる。
元気だった人が介護の人に抱えられ、この世の見収めと来店した人もいる。
身内にも相談できないことを、相談にやってくる人がいる。
色んな人たちのいろんな人生が、KAZEを通り過ぎていく。
そして、今日も家族とともに子どもたちがやってきて
昆虫捕りに熱中!
が、昆虫たちも、そうやすやすとはつかまらない。
トンボが、子どもたちをからかうように、彼らの周りを飛び回っている。
それでも、子どもたちは、うれしそうに庭を走り回って、追いかける。
かたや、記念写真を撮ったり、庭を散歩するカップルもいる。
今日はとにかく、店内だけでなく、庭もにぎやかである。
親子孫3世代8人の来店者。
勘定を父親が払おうとしたら、
母親である娘が飛んできて、私が払いますと言い張っている。
「時には甘えたら良いんじゃない?」と僕。
「でも、いつも払ってもらっているので・・・」という。
「適度の甘えは、親孝行ですよ!」というと一応納得したようである。
で、お勘定は、お父さんからいただいた。
「お父さん、ありがとう!」と娘さんもうれしそう。
お父さんも笑顔!
みんな満足げに帰っていった。
僕らも、疲れたけど、心和む一日だった。
風は優しく人々に寄り添い、人は、優しいが故に風を意識しないことも・・・
KAZEがそうですね。
by 斗夢 (2012-08-15 06:53)
斗夢さんへ
身に余る言葉有難うございます。
いつもそうありたいと願ってますが・・・・
by kazenotomo (2012-08-15 12:50)