夫婦の絆 [kazeの風景]
2009年10月24日(土)
朝8度、曇り。少し寒い。この秋、初めて石油ストーブを1時間ほど入れる。
朝からどんよりとして、昼間もあまり気温が上がらなかった。
で、窓を外すのもやめた。
ところが、来店したある方が、やっぱり窓を外してる方が良いという。
紅葉の進む向かいの山肌をじっくりと味わって帰っていかれた。
昼下がり、庭を散歩していたら、
白い穂の花を咲かせたようなタンポポを見つけた。
今にも風に乗って白い穂を旅立たせようとしているようである。
落ち葉散る庭も良く見れば風情があるなあ、なんて一人で感心していた。
照井夫人が、息子さんの奥さんらしき人と二人で来店された。
ご主人を肺がんで亡くしてから、初めての来店である。
久多の畑仕事をしての帰りだという。
ご主人が元気な頃は、毎週久多に出かけて、
野菜つくりを楽しんでおられた。
僕らも、良く野菜を頂いたものだった。
ご主人はとにかく野菜作りが大好きで、
植えた野菜の成長をまるでわが子のように愛でていたのだ。
久多には別荘あり、僕らも御招待されて何度か出かけて行った。
自慢の手作りの小屋や畑を見せてもらった。
心から楽しんでおられる雰囲気をひしひしと感じさせられたものだった。
病後も携帯用の酸素ボンベさげて、
車を自分で運転し、久多に出かけていた。
そこまで心を込めて愛せるものがあるということは、素晴らしいと思った。
僕が肺がんだと診断されて、妻は心配し、照井さんのご自宅を訪問し、
奥様にいろんな相談をした。
そのとき奥様から聞いた話だけど、
ご主人は、自分の死後のことを考え、車の処分は
勿論、奥様がいろんなことで煩わされないようにきっちり、
整理をしていたようである。
ご主人の決然とした生き様を感じさせられる話であった。
酸素ボンベを腰に来店された折も、余命いくばくもない人とは、
とても思えない明るく陽気な姿が印象的であった。
そして、今、ご主人が愛した畑作りを奥様が始められたのである。
痛んだ別荘も修理したとのことである。
夫婦の絆と言うか、夫婦愛といえば言いのだろうか。
なにか胸にジーンと来るものがある。
そして、自分の生き様を問われているような気がした。
夫婦の絆、いい話ですね
いつもカミさんには頭が上がりません
by COLE (2009-11-01 10:19)
COLEさんへ
僕も同様です。子ども扱いされてます。
by kazenotomo (2009-11-03 23:19)