限りなく優しいひと時 [kazeの風景]
2009年4月29日(水)
朝13度、快晴。
良い天気の営業日なので、テラスにもテーブルを設置する。
今日は営業してるかと電話の問合せもあった。
カメラを抱えて、庭をぶらぶら。
庭の側の柿ノ木の頂上に小鳥がさえずっている。
で、ズームアップしたら、こんな小鳥だった。
ジョウビタキ?かな?
桐の木の下の水仙は切り取ったように鹿に食べられている。
水仙は、鹿が普段は食べないんであるが、よほど食べるものがなかったか
それとも、知らずに食べて下痢でもしてるんじゃないかと思う。
まあ、鹿には、ほとほと難儀してます。
名前のわからない変わった花を見つけた。
なんだかクリスチャンが使う十字架のような花である。
テラスの下には、スノードロップが咲いていた。
バイクで来た人がいて、ふと見るとなんとBMWのバイク!
乗り心地は満点だとか。じゃあ、ということで写真におさめさせてもらった。
午後、スケッチのグループが来店。
コーヒーの後は、庭で作品を並べて合評会を開いていた。
みんな楽しそうである。
夕方は、優しい気分になる夕暮れを迎えた。
堀口大学の詩を感じさせる夕暮れである。
夕ぐれの時はよい時
堀口大学
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
それは季節にかかはらぬ、
冬なれば暖炉のかたはら、
夏なれば大樹の木かげ、
それはいつも神秘に満ち、
それはいつも人の心を誘ふ、
それは人の心が、
ときに、しばしば、
静寂を愛することを、
しつてゐるもののやうに、
小声にささやき、小声にかたる……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
若さににほふ人々の為めには、
それは愛撫に満ちたひと時、
それはやさしさに溢れたひと時、
それは希望でいつぱいなひと時、
また青春の夢遠く
失ひはてた人々の為めには、
それはやさしい思ひ出のひと時、
それは過ぎ去つた夢の酩酊、
それは今日の心には痛いけれど
しかも全く忘れかねた
その上(かみ)の日のなつかしい移り香
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
夕ぐれのこの憂鬱は何所(どこ)から来るのだらうか?
だれもそれを知らぬ?
(おお! だれが何を知つてゐるものか?)
それは夜とともに密度を増し、
人をより強い夢幻へみちびく……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
夕ぐれ時、
自然は人に安息をすすめるやうだ。
風は落ち、
ものの響は絶え、
人は花の呼吸をきき得るやうな気がする、
今まで風にゆられてゐた草の葉も
たちまちに静まりかへり、
小鳥は翼の間に頭(こうべ)をうづめる……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
奥様は旅行だそうで。
「独身」を楽しんで下さい^^
by greens (2009-04-30 18:53)
greensさんへ
そうします(笑!)
by kazenotomo (2009-04-30 19:01)
色んな方が訪れられて、楽しみですね。
小鳥や花たちもKAZEに集ってくるようです・・・
十字の花は、ルッコラの花ですね!
サラダに使われて種が落ちたのかな?
by 路渡カッパ (2009-04-30 19:42)
カッパさんへ
花の名前教えていただいてありがとう!
忘れないようにします(笑!)
by kazenotomo (2009-04-30 22:07)
花の名前・・・ル~ッとコラを忘れないように・・これはだいぶ無理が有るカナ
ルッコラ。失礼しました。
by ayaya (2009-04-30 23:47)
ayayaさんへ
「ル~ッとコラ」の方を忘れそうです(笑!)
by kazenotomo (2009-04-30 23:55)
優しいひと時 いいですね
ひと時ではなくて いつもそこにいるのが普通なのかとさえ
感じます
by COLE (2009-05-04 21:34)
COLEさんへ
中島みゆきは、「わかれうた」で
「途に倒れて だれかの名を
呼び続けたことが ありますか
人ごとに言うほど たそがれは
優しい人好しじゃありません」
と歌っています。
彼女は、大学では国文学科でしたので
堀口大学の詩を知っていたかとはまちがいないので
この歌の「人ごとに言うほど」は堀口大学を指していると
思われます。
で、僕はかって、こうゆう女性にたそがれ時に
偶然出会い、びっくりさせられた経験があります。
文字通り、途に倒れて、叫びだしたのです。
といっても僕の名じゃないですよ。念のため
by kazenotomo (2009-05-07 22:05)