説明しにくい理由?! [kazeの風景]
2009年5月2日(土)
朝12度、快晴。
雲ひとつないいい天気だ。
今日から、ギャラリーは山瀬教室の皆さんのトールペイント展だ。
昨日、夕方kazeに来たら、山瀬さんが先に来ていて「お待たせ!」だった。
玄関には加藤さんが段ボール箱に数種類のお花を届けてくれていた。
加藤さんは、以前、クリンソウの種を頂いた来店者である。
お花が大好きな方らしく、丁寧な手紙が添えられていた。
ありがとうございます。
妻が早速、庭に移植した。
そのクリンソウが、今では綺麗な花を咲かせている。
一輪咲いたチュウリップも今日の天気に誘われて、元気だ。
玄関にkyoutoの家の庭から持ってきたロウバイの枝を壷に生ける。
ロウバイは、花の時期は終わって、大きな実をつけている。
川向かいの八重桜が、kazeに吹かれて花を散を散らし春の終わりを告げていた。
わがkazeも新緑に囲まれて、輝いて見える。
大東さんご夫妻も久しぶりに来店。退院祝いにとCDを頂いた。
5歳の女の子とそのお母さんが来店。
テラスのテーブルに着いた。
その女の子が、カウンターにやって来て、
中を覗きこむように背伸びして妻に言った。
「さっき手を拭いたタオルを貰って帰っていい?」
「お絞りのことでしょう。あれはお店のものなので普通はあげないのよ。
なにか理由があるの?」と妻。
「・・・・・・・・」
女の子は考え込んでいる。
「なにか理由があるんでしょう。どうして?」
「・・・・・・・・・」
女の子は、更にしばらく考え込んでいたが母親の元に返っていった。
で、妻がついて行って、その子の母親に尋ねると
「この子は、匂いや布の感触に敏感で、気に入ったものを大事にしてるんです。
このお絞りが好きになったんでしょう」と母親が言う。
妻は、お絞りを指差して「これ、好き?」と聞くと女の子はうれしそうな顔をして
「うん!」といった。
で、そのお絞りを、女の子に進呈することにした。
帰り際に年を聞くと片手を広げてみせた。
名前を聞くと「美月(みずき)」だそうだ。
かわいい女の子である。
僕らも、なにかよいことをしたような気分になった。
実は僕らの娘も似たようなところがあって、毛布が好きである。
それも、小さいときから使っている毛布なのだ。
妻が汚れているからと洗たくしたら、娘はえらく怒っていた。
汚れたままの毛布が良いというのである。
イギリスに留学するときも、それをもって行ったし、
嫁入り道具の一つにもなった。
その毛布で寝ると心が休まるというのである。
で、僕らは、その毛布を「娘の安心毛布」と呼んでいる。
そういう僕もぬいぐるみが好きで、いつも娘からからかわれているのだ。
まあ、親譲りかな?
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