子どもが大好き！

2008年9月７日（日）

朝22度、曇り、時々晴れ、夕方一時小雨。
今日は、日曜日とはいえ、何故か子供連れの家族のお客さんが多かった。
もう、何度かkazeに来たことがある子供さんが、入店するなり、本棚の前に
座り込んで本を見ている。

以前、来店したときに妻が、ストーブの前で本を見せたことを覚えていたのだ。
本は、安野光雅さんの「旅の絵本」である。



絵本には、言葉は何も書かれていませんが、絵でわかります。
ヨーロッパのあるところに小船でやって来た旅人が馬を買い、
その馬にのって、町や村々を旅して回り、
最後に馬を置いて、夕焼けの草原の彼方に徒歩でいくという物語。
で、絵本は、2ページを使ってひとつの場面として描かれていて、
各場面には、必ず何処かに旅人が描かれている。





安野さんが「あとがき」で
『私は、見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出たのでした。
そして、私は、この絵本のような、ひとつの世界を見つけました。
それは、公害や自然破壊など、誤った文明に侵されることなく、
どこまでも緑のつづく、つつましくも美しい世界だった。』と書いています。

その本を彼の子供さんは熱心に一人で見ているのである。

妻は、子どもが大好きで、子どもが来店すると、ひまさえあれば、彼らと
一緒に本を見たり、庭で遊んだりする。
子ども達も大喜びで一緒に時間を過ごしている。

絵本を読んでいる子どもは、よほど、旅の絵本が気に入ったのだろう。
で、kazeに来たら忘れずに、一直線に本棚へ行ったのだ。

彼らが店を出てから、しばらく庭でわいわいとにぎやかに騒いでいた。
どうしたのだろうと思っていたら、子どもが青カエルを見つけて
珍しいと大騒ぎなのである。

その家族が帰った後、また、別の家族が来店。
妻は、子どもを連れて、しばらく庭で遊んでいた。
やがて、子どもがヒルを見つけたといって、火バサミで持ってきた。
「あんた、目がいいねえ」と妻は、彼をほめていた。

妻は、彼にも例の「旅の絵本」を見せて、旅人がどこにいるかを聞く。
すると即座に彼は、それを探し当てて答える。
父親もやってきて、一緒に本を見て旅人を探すけど、子どもの方が速く見つける。
妻は、描かれた町や村のことをなにかと話しているのだけど、
子どもは、それよりも早くページをめくって、
次の旅人を言い当てたくてうずうずしている。
「目がいいねえ」とほめられたので、もう、うれしくて仕方がないようだ。
で、彼は大満足で帰っていった。

タグ：旅の絵本 ヒル 子ども アマガエル 家族 安野光雅

コメント 4

自分には子供はいませんが、いま小児のガン病棟に勤務しています。子どもからもらえるエネルギーは本当に不思議な力を持っていますよね。この子のためにがんばろうって気になりますよね。
by お散歩 (2008-09-10 16:56) 

お散歩さんへ
本当に子どもに元気付けられますよね。
そしてまた、楽しい！！
僕らには、孫がいませんが、「孫がかわいい！」といって
孫自慢のお客さんもきます。
身内ならなおさらと思いますが、ガン病棟の子ども達のことを
思うと愛情もひとしおなんでしょうね。
by kazenotomo (2008-09-11 01:13) 

本気で褒めるって素敵だなーって思います。
やはり小さい時些細な事でも褒められた事って覚えています。
大人が感心した事を子供も感じているんでしょうねー。


by novo (2008-09-14 22:28) 

novoさんへ
僕も最近身近な人をほめるように努力しています。
ほめようと思うと、その人を更に良く知ることになります。
知らないとほめられないんだ。
おまけにほめるとお互い気分も良いし、ほめるって大切なことだと
知りました。（遅い悟りですが・・・）
by kazenotomo (2008-09-18 00:24)