葛川明王院へ向かう比叡山の僧侶たち [kazeの風景]
2011年7月16日(土)
朝22度、晴れ。
今日からここ葛川の明王院で比叡山の僧たちの参籠修行(葛川参籠)が始まる。
百日回峰行の僧がこの参籠を終えて初めて百日回峰行の完成となる。
18日の夜9時から勇壮な「太鼓まわし」が堂内で行われる。
以下wikipediaより引用
「天台行者の参籠修行の場としても知られる。相応が開いた葛川での参籠修行
(葛川参籠)は、かつて旧暦6月の蓮華会(れんげえ、水無月会とも)と旧暦
10月の法華会(霜月会とも)の年2回・各7日間にわたって行われていたが、
現在はこのうちの蓮華会のみが夏安居(げあんご)と称して7月16日から20
日までの5日間にわたって行われている。
夏安居には百日回峰と千日回峰の行者がともに参加し、相応和尚の足跡を偲ん
での断食修行、滝修行などが古来の作法どおりに行われている。
夏安居は山林徒渉とともに回峰行の重要な修行に位置づけられ、百日回峰は
葛川での夏安居に参加しなければ満行とは認められない。
夏安居の中日の7月18日深夜には「太鼓回し」という勇壮な行事が行われる。
相応が滝壺に飛び込んだ故事に因み、行者らが次々と大太鼓に飛び乗り飛び降
りる行事である。」
明王院は、本堂の改修工事のため、ここ数年「太鼓回し」の公開はされなかっ
たが、今年から改修工事も終わり、公開されることになった。
以前僕らも、この太鼓回しを見に出かけたが、暗い堂内で大太鼓をぐるぐる回し、
僧が、その大太鼓の上に乗り、両手を合わせて、下で待ち受ける僧に向かって
飛び降りるのであるが、これが意外と勇気がいるのである。
なにしろ、暗い先の見えない闇の中での飛び降りである。
その参籠に向かう比叡山の僧たちの行列が、今日、わがkazeの川向の旧道を、
先導役の僧の吹くほら貝の音と共にやって来た。
ここkazeから、明王院までは、約3キロの道のりである。
20日には、また、参籠を終えた僧たちが、この道を通り、花折峠を越えて、
比叡山へ帰っていくのだ。
この道は、今は国道367号線といわれているが、昔は小浜から今日の都に鯖を
運んでいたことから「鯖街道」と呼ばれていた。
なので、地名も今日の都が中心でつけられているようで、上、中、下がつく地
名は、普通は「上」は北、「下」は南側であるが、葛川地域は、京都から見ると
北にあるので、京都に近い南の方が「上」で、北に当たる方が「下」なのである。
このことを知らない登山者の中で、バス停からいく方向を間違えて、
道に迷い、わがkazeに迷い込んで((笑)くる者がいる。
で、一言助言を。
バス停「下坂下」で下車し、蓬莱山を目指す登山者は、そのまま北上するので
はなく、バスの来た方へ、戻るように歩けば、迷わず登山口に行けます。
夏は、登山者が多く、遭難者も多い。特にこの比良山系は、傾斜がきついので
滑落事故が多発します。足元には、十分気をつけて登山してくださいです。
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