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牛も家族だ! [kazeの風景]

2011年3月26日(土)

朝マイナス2度、雪時々日が差す。
朝テラスに出てみると、一面の銀世界が広がっていた。
空は、どんよりとした雲が広がり、真冬に逆戻りの風情である。

IMG_3225.JPG

森林組合の中西さんが、来店。
木の枝にぶら下がる雪のかたまり「えびすさん」の話をしたら
「あれは、恵比寿ではなく、ホテイさんだよ」という。
「なんで?」
「ホテイさんの顔に似てるからじゃないかな」という。
いずれにしろ、あれが木の枝に出来ると、すぐまた雪が降るという
言い伝えは、本当らしく、雪になった。

窓の外では、時折、横殴りの雪が舞う。
が、時折、雲の合間から、明るい太陽の光が差してくる。
まあ、めまぐるしく天候の変わる日である。

お彼岸過ぎて、雪が積もるなんて、何年ぶりだろうと思う。
震災被災地のみなさんの苦労が思いやられる。

福島では原発事故で20km圏内の酪農家の方が、多くの牛のうち
一匹だけを連れて避難したが、残してきた牛が見捨てられなくて
毎日1時間半かけて、農場に通っていたが、耐え切れずに
農場に帰って住んでいるという。
避難しろと言われても、牛を見捨てられないのだ。

このニュースが、僕の脳裏に強く響いた。
忘れられないニュースである。

牛は、酪農家にとっては、生活の糧ではあるが、それだけではないだろう。
牛は、家族と同じようにかわいいのだ。

僕の子供の頃、周りの農家は、みんな牛を飼っていた。
子供の僕らの世界には、牛は生活の中に居た。

体は大きいけど、顔を近づけると、長い舌でぺろりとなめる。
人懐っこい動物なのだ。

IMG_1368.JPG

おまけに、牛の目を見ると、本当に優しい目つきなのだ。
牛の散歩は、子供の仕事だった。

僕の生家には、牛がいなかったので、
近所の友達の牛の散歩に付き合っていた。

僕らが道草をしても、牛は楽しそうについてきて、待っているのだ。
手綱はついているけど、ほとんど必要が無い。
牛はちゃんと一緒に居てくれる。

はたから見てると、
牛が人間の子供を散歩させているようにさえ見えるのだ。
昔懐かしい話である。

酪農家の方が、自分の危険も承知で牛を放置できないのは、
牛は、彼らにとっては、家族の一員なのだと思う。

 


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