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孤独な自分の発見! [kazeの風景]

2014年8月12日(火)

昨日、今日とkazeに出かけた。

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昨日は、一日草刈りをした。庭もおかげできれいになった。
これで、お盆を迎えられる。

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傍の安曇川は、水量が増えていたが、別に異常はない。
が、台風11号は、鯖街道をだいぶ痛めたらしい。
大型車の通行が禁止になっていた。
さらに、旧道はズタズタになって、至る所で通行止めになっている。

それにもかかわらず、庭の花たちは、うれしいことに健在だった。

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ホオズキが色づき、シュカイドウも花を開き始めた。

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向かいの上野さん宅も、今日は帰ってきて、家の手入れをしていた。
お盆は、この村落で最も人口の増える。
日頃は、空き家になっている家も人で賑わうのである。
渓谷に子供たちの声が、こだますのだ。

今年は、僕らも、ここですごそうと思っている。
なにしろ、涼しいのだ。
今日も気温は22度。昨日は19度で肌寒かった。

ところで、先日、「我が大草原の母」という中国映画を見た。

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1960年上海は、大飢饉で親に捨てられた子供3,000人が内モンゴルに養子として送られます。
その1家族が主人公の映画です。
モンゴルの人たちは、孤児を『国家の子供』として競って引き取ろうとします。
その中にチチグマ(夫人)の家族がありました。夫と男の子の3人暮らしで、
広大な草原で羊を飼っていますが、乳牛がいません。
孤児を引き取る条件に乳牛がいることが条件です。
そこでチチグマは、馬を売ろうとしますが夫は大反対なので羊毛を売り、姑は婚礼の思い出の品を提供し、
乳牛を得、シリンゴワという女の子を養子にもらいますが、この子は兄と一緒にいたいと食事もしません。
そこでチチグマは、兄(シリンフ)も養子にもらいますが、夫は大反対。妻に暴力まで振るう有り様。
しかし、結局夫婦は、実の子供と同じように育てます。
やがて夫は、吹雪の中で死んでしまい、チチグマ一人で、3人の子を育てます。

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家族は、仲むつまじく暮らしていましたが子供たちが成人したある日、
教師となったシリンゴワ(妹)に生みの親が現れ、悩みますが、
チチグマは、いやがるシリンゴワを説得し、生みの母の元に返します。
チチグマの実の男の子は、軍隊に入隊します。
シリンフは、生産隊で働き、大学進学の話が持ち上がり、親しくしていた教師の娘も大学に行くことになります。
彼女はシリンフの初恋の人ですが、シリンフの大学進学の話は、取り消されます。
理由は、母親チチグマが引き立てられていた罪人に温かいお茶を振るまおうとしたことが災いします。
シリンフは、大学に行けず、初恋の人を草原に送ります。
そんな彼にも実の両親が現れ、上海まで会うために出かけます。
両親は、彼を捨てたことを悔いて、あやまり、一緒に上海で暮らすことを進めますが、
彼の脳裏には、冬枯れの大草原を吹き抜ける冷たい風の中、
一人で牛糞を集めている老いたチチグマの姿が浮かぶ。
牛糞は、暖房や炊事に大切な燃料なのだ。
彼は、心の中で淡々と語ります。
「愛が暮らしを豊かにする。愛があれば人生は辛くない。」
「愛はこの世で何よりもあたたかい太陽だ。」と。
で、彼は本物の牧夫になると、育ての母のいる大草原に帰って行くという物語です。

ここで淡々と描かれている親子、特にチチグマとシリンフの愛の絆は、感動的でした。

僕は、なぜか涙が止まらなかった。
そして、昔、若いときに見た「子育てごっこ」という日本映画に
立ち上がれないほど心を揺すられ、泣いたことを思い出した。

日頃は、気づかない心の一番奥で
温かい愛を求めて泣いている寂しい孤独な少年を発見したような気がした。


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