自他ともによき日! [kazeの風景]
2013年9月8日(日)
朝19度、雨 午後には曇り。
早朝から、ラジオはオリンピックが東京に決まったということで、
もう、そのことばかりで、大賑わいである。
嬉しいことには間違いないんだけど、なぜか心が浮かない。
白けて、ラジオを切ってしまった。
雨の中、畑ガールさんが来て、僕らはびっくりしたが
畑ガールさんたちは、コスモスの花がなくなっているので
ショックを受けて、車からしばらく降りることができなかったという。
実は、一昨日に鹿が侵入して、みんな食べちゃったのである。
で、僕らは一日早く、がっくりだったのだ。
とにかくも、彼女たちは、畑に入り、仕事を始めた。
散々嘆いたあとに、元気を取り戻していた。
薮田さんも来店。
今は、手元をはなれてしまった在原のスケッチの写真を持ってきた。
在原地区に対する薮田さんの思い入れは大変なものである。
火事で相当なショックを受けたようである。
今日はまた、妻のお花の先生と生徒さんたちが来店。
Kazeや木戸口の風景を楽しんでいた。
玄関に壺だけおいていたら、(実は少し水漏れがする壺)
お花の先生が庭にあるもので、壺に活けてくれた。
ありがとうございます。
午後、中日新聞の山口さんが薮田さんのギャラリーを取材に来ていた。
そこへ、小織さんご夫妻が、おたべの生八つ橋を持って来店。
その実は、生八つ橋より包み紙の方が目的だったのだ。
友人が切り絵をしていて、それが「おたべ」に採用されたというのだ。
確かに、素晴らしい切り絵である。
で、生八つ橋は、みんなで分けわけして御馳走になった。
小織さん、ありがとう!
京都新聞を読んで、初めてkazeに来たという中高年のご夫妻。
御主人が「ポロ 人生の贈り物」を立ち読みしていたが、
迷わず買ってくださった。
著者としては、これが今日一番うれしかったよ。
本当にありがとうございます!
さらに車大好き青年たちがやってきて、
閉店まで楽しそうに語り合っていた。
車のナンバーを見ると、岡山、三重、滋賀、大阪である。
岡山からもとびっくりである。
本当に今日は、自他ともにいい一日でした!
ところで、今夜はなぜか藤圭子!
報道では8月飛び降り自殺と伝えているが、僕は、彼女が
途方もない心の闇に光を与えようと天に飛び立ったのだと思う。
同年代であるだけに、東京オリンピックニュースより身近に感じている。
「圭子の夢は夜ひらく」は同世代の人ならほとんどの人が知ってると思うが
僕は、藤圭子に衝撃を受けたのは
「聞いてください私の人生」だったよ。
1976年、圭子25歳の時の曲。
これは圭子の歩んだ道そのものを歌っていると思う。
父は浪曲歌手、母は三味線瞽女でその門付に同行。
旅回りの生活を送り、自らも歌ったという。
レコード界デビューは、さっぽろ雪まつりのステージで歌っているとき
レコード会社の目に留まったことがきっかけとなった。
僕はなぜか「聞いてください私の人生」のようなことに
強く引き付けられるのだ。
歌詞ではないけど、
僕もまた幼心は闇の中で光を求めて生きてきたように思うのだ。