鹿から守られた植物たち

2012年8月4日（土）

朝24度、晴れ。








朝一に平野さんが元気に入ってきた。
暑い暑いといいながらも、来週から仰木の里で、間伐の仕事だという。
山の仕事は、風が吹かないときは、ものすごく暑いらしい。
その上、力仕事でかつ危険度も高いのだ。

で、山の仕事をする人が少なくなっているという。
このまま進めば、将来、日本の山はどうなるんだろうと心配である。
国策で、杉を植えろと大騒ぎして、日本中の山は、杉の木で満ちた。

ところが、今はどうなっているかといえば、手入れもままならない。
将来、富を呼ぶはずの杉が、今は、赤字しか生まないという。

おまけに、実のなる雑木がないので、動物たちが里までやってくる。
里では、獣害が広がり、手の施しようがないといっても過言ではない。

鹿にいたっては、家畜を襲うということで日本狼を人間が絶滅させてしまった。
で、鹿は天敵がいなくなり、人間が駆除しない限り増える一方である。

ここkazeも鹿害で悩まされている。
鹿除けの網を張り巡らして、今はなんとか、持ちこたえているが
鹿たちは、昼夜を分かたず、やってきて、庭の植物を狙っているのだ。

話が変な方向にいってしまったが、平野さんがkazeの庭の草刈を
してあげるというのだ。
本当に親切な方である。お言葉に甘えることにした。

庭では、鹿害から守られた植物が花を咲かせ、実を結んでいる。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ハクチョウソウ）



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（コスモス）



　　　　　　　　　　　　　　　　　（コスモスと姫ひまわり）








　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（遅咲きのネジバナ）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（これも遅咲きのアザミ）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（オニユリ）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　（白花山吹の実）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ブラックベリーの実）


テラスで夕食を取っていると、にぎやかなヒグラシの声が、
この谷間をあふれんばかり満ちてきた。
いつもは、人のいない向かいの民家にも灯が灯り、
洗濯物がはためいている。
お盆が近づくと、この山里の人口が増えていくのだ。
今日はヒグラシだけでなく、子どもの声が聞こえる。

タグ：鹿害 国策 山仕事 日本狼 絶滅 人災 親切 谷間 ヒグラシ 民家 天敵 駆除 ブルーベリー 白花山吹 コスモス 姫ひまわり オニユリ アザミ ネジバナ ジョン・クレアー ハクチョウソウ

コメント 4

こんなに周りに山があるのにKAZE さんの庭に来る。
KAZE さんの庭には美味しい物がある・・・だけでなく、食べるものがないんですね。杉では食えませんね。
国策の杉の植林、日本狼の絶滅・・・将来を見通さず「お金、お金」。
いまの政官財も同じようなものですね。
by 斗夢 (2012-08-08 06:24) 

斗夢さんへ
そうです、杉では食えません。
杉山は、雑草さえ生えません。
落ち葉は、土の栄養にもなりません。最悪です。
今の政治のありかたも、何にも変わってませんね。
お金・利益至上主義で、多くの国民は、泣き寝入り状態だと思います。
何とかしなければとつくづく思います！
by kazenotomo (2012-08-08 13:47) 

森の荒廃は鹿にとっても受難の時代。
大変な時になりました。
by COLE (2012-08-13 09:44) 

COLEさんへ
本当にそう思います。
地球規模で大変な時代になったように思います。
by kazenotomo (2012-08-15 02:56)