SSブログ
訪問ありがとうございます!
このブログは、「カフェ&ギャラリーkaze」のブログでしたが
廃業に伴い現在は、新規記事はなく、既存記事を保存中です。
記念碑として、活用中なので、分け入って楽しんでいただければ幸いです!
また、兄弟ブログ『風のささやき』及び『風の詩』も是非お立ち寄りいただければ幸いです!

香りに花が咲く?! [kazeの風景]

2012年4月7日(土)

朝マイナス1度、大雪後曇り。
カーテンを開けて、庭を見ると、すごい大きな雪が降り続いていた。
もう、びっくりだ!

IMG_4839.JPG


IMG_4837.JPG

でも、10時ごろには、雪は止んだ。
さすが4月で、雪が止むと、たちまち地面の雪は解けてしまった。
午後になると、まるで雪など降らなかったように跡形もない。
ただ、山の上だけは、未だ白く、雪の降ったことの印が残っていた。

IMG_4843.JPG

それでも、4月に雪が降るのは、珍しいのだ。

朽木に別荘用に家を借りたという人が、ダンコウバイの枝を持ってきてくれた。
早速、カウンターにさしたら、芳しい香りが店内に流れた。

IMG_4882.JPG

香りの話で盛り上がり、蘭奢待(らんじゃたい)の話になった。
蘭奢待は、東大寺正倉院に収蔵されている日本一の香りがする香木である。
正倉院宝物目録では、黄熟香(おうじゅくこう)となっていて、
「蘭奢待」という名は、その文字の中に"東・大・寺"の名を隠した雅名らしい。
これまでに判明しているのは、38ヶ所。
足利義満や織田信長、明治天皇が切り取って、香りを楽しんだという。

そもそも僕が蘭奢待なるものがあることを知ったのは、
大学に勤務していたとき、近畿の大学の厚生補導研究会が奈良で開かれ、
講師に糸川英夫博士の講演があった。

糸川博士は、ロケット博士として有名だが、
実は、他にも色んな研究をされていて、医療電子機器や音響学の研究も行い、
脳波や心電図測定器を開発した人でもある。
更に面白いのは、60歳になって貝谷バレエ團に入団したり、
ヴァイオリンを作ったり、とにかく多彩な才能を発揮された方である。

で、その講演ですごく興味を引かれたのが、香の話だった。
東大寺の蘭奢待について、この香は、朝廷が重要なことを決めるときに
焚き染めたというのである。
この香をかぐとみんなイエスマンになるというのである。
すなわち、一種の麻薬的役割をするというのだ。
確かに、いい香りは、人の心を和ませてくれる。
しかし、昔の権力者は、それを政治の道具にも使っていたのだ。
大仏さままで、イエスマンにしたんじゃないかな(笑)

 


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

静かな山里の早春春が来た! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。