「ポロ」が結ぶ絆と2歳の子どもの大事件 [kazeの風景]
2011年8月15日(月)
朝23度、曇り、後晴れ。早朝少し雨が降った!
今日は、普段の月曜日とは大違いで、朝から来客の切れ目がなくて、
満席に近い状態が続いた。
が、今日はバイトさんもいないので二人で大奮闘!
お昼過ぎ、近江八幡市からの女性3人さんには、
ついに満席でお断りしなければならなかったが、
快く「では、明王院に先に行ってきます」と言ってくれたのでホッした。
で、再び彼女たちが来店。
聞けば、自著「ポロ 人生の贈り物」を買ってくれた方であり、
本にサインをしてもらいたくて来店してくださったという。
ところが、大変申し訳ないことに、大忙しで、時間が取れなかった。
それでも、快くまた今度サインを貰いに改めてきますと帰って行かれた。
同じく「ポロ」を5月に買ってくださった途中町の能崎さんが、
白いバラを抱えたお孫さんと二人で来店。
「ポロのお墓はどこですか?」と聞く。
そして、さっそく、その小学生の女の子のお孫さんとお二人で出かけた。
墓参を済ませた後、能崎さんは
今日は終戦記念日でもあるためか、お孫さんに戦争の話を
身振り手振り豊かに、時には立ち上がってまでして、説明していた。
お孫さんは、真剣な目つきで聞いている。
僕は、こういう機会に戦争体験を伝えるというもの、いいことだと感心しながら
横目で眺めていた。
帰り際、「また来てね」というとお孫さんに言うと
「冬休みにまた来ます」と笑顔で応えてくれた。
夕方ポロの墓参りに行ったら、花瓶に白いバラが風で揺れていた。
ポロのことも、能崎さんがお孫さんにしっかり話してくれたのではと思う。
心の通い合ったおじいちゃんとお孫さんの様子に温かいものを感じた。
その後、2歳のかわいい女の子を連れた家族・親類6人連れの来客があった。
一休みした後、お父さんが、その子を連れて、kazeの近くの川原に
水遊びに出かけていった。
しばらくして、女の子が1人で帰ってきた。
しかも、全身ずぶぬれである。お母さんもびっくり。
「おとうさんは?」と聞くと女の子は、「あっち!」と指差す。
そのお父さんは、車の近くで上半身裸でうろうろ。
「どうしたの?」と聞くと女の子は、両手を耳の近くまで広げて、「ざぶん!」と
いって体を曲げるのである。
妻も心配して「どうしたの?」と聞くと、女の子は「ざぶん!」と訴える。
「ええっ!大変!」と妻が過激に反応すると、女の子は、さらに「ざぶん!」
女の子にとっては、もう一大事なのだ!
後で分かったのであるが、お父さんが、子どもを片手に抱いて、
浅瀬で水遊びをさせてやろうとしたのであるが、
足を滑らせてしまい、親子ともども、水の中に「ざぶん」だったという。
僕はカウンター越しに、仕事をしながら女の子の訴えるかわいい姿を眺めていた。
小さな女の子にしては、大事件に遭遇したのであるが、泣くでもなく、
真剣に訴える姿が、妙にかわいく思えた。
が、話が発展し、東日本大震災で地震と津波に襲われた子ども達のことを
思うとその驚きや恐怖は、如何ばかりであったろうと思う。
閉店後、厨房には、山のような洗い物の食器。
「もう、今日は駄目!」と妻がいう。
なにしろ、今年最高の来客数であった!
水の事故が後を絶たない夏。
大事なくて良かったです。
しかし、ザブンは可愛い(笑)
ちっちゃいなりにしっかりして。
by ☆ササエ☆ (2011-08-19 09:53)
ササエさんへ
先日天竜川の事故がニュースで流れていましたが
幼い子どもも行方不明だとか、悲しいことです。
ところで「ざぶん」の子どもは、本当にしっかりしていて
一生懸命何度も訴える姿がすごく印象的でした。
見ている僕らもなんか微笑ましくさえ感じました。
でも、やっぱり気をつけましょうね。
大人の皆さん!
by kazenotomo (2011-08-19 13:01)