愉快で勉強になる日！？

2009年11月14日（土）

朝11度、雨、午後晴れて来た。
昨夜から雨で、強風が吹き荒れた。
庭のケヤキの葉が、一度に散ってしまっている。
一気に晩秋の雰囲気になった。
窓際に座り、雨の風景を眺めていると、
なにかしっとりした落ち着いた気分になる。
晩秋の山里の雨も捨てがたい魅力を持っている。









うっとりと眺めていたら、開店時間きっちりに車が入ってきた。
で、我に返る。
入ってきたのは、Nさん。
「いつもの車と違うのだけど・・・・」いうと代車だそうだ。
信号で停まっていたら、タクシーが追突してきたという。
今日は、若いお弟子さんと一緒だった。
別荘に招待したのだが
Nさんのおっしゃるには、
稽古に来るときは、彼女はいつもジーパン姿だったので
それで良いと思ってたら、今日はスカート姿できたのでびっくりしたという。
ところがお弟子さんの方は、先生はいつも和服姿だったので、
今日のジーパン姿を見てびっくりしたという。
お弟子さんは、別荘に御招待されたので、身だしなみを整えてきたのだろう。
で、みんなで大笑いしたけど
この例はほほえましい例だけど、立場が違うと思いも違い
一言足りなかったがために、すれ違ったまま修正が聞かない場合もある。
そうなると、ややこしいことになりかねない。
当たり前と思っていることでも、一度確認することが大事だと思った。

夕方、彼女達が別荘からの帰りに再び来店した。
いつも窓際の席に座るのに、何故か、カウンターに一番近い席に着いた。
窓際の席が一つ空いていたので「窓際の席空いてますよ」というと
Nさんが｢彼女がオーナーの近くがよいというので・・・」という。
「おいおい、まじかい？」
コーヒーとケーキの注文を受けた。
Nさんが、「kazeに車が1台だけだったら、ケーキをおごる」と約束したとのこと。
でも、kazeに来たら、車は数台停まっていた。
ところがお弟子さんは負けてはいない。
「私には車は1台しか見えない」というのだ。
で、軍配はお弟子さんに上がった！
先生は、なかなかのお弟子さんに恵まれたようである。
なんか妙に可笑しいので、彼女達が帰った後も妻と二人楽しませてもらった。

林さんのご家族が温泉の帰りに来店。
そこへご近くの茅葺屋根のお家に住んでる一太郎さんも来店。
ところが、あいにく満席だった。林さんが快く相席を申し出てくださった。
で、一太郎さんが葛川の昔、彼が若いときの話に花が咲いた。
あるとき、タヌキを捕まえて、しめしめタヌキ鍋ができると自慢げに持って帰った。
ところがそれを見た父親が、そんなタヌキは食べられないという。
同じタヌキでも食べられるタヌキと食べられないタヌキがあるらしい。
楽しそうに一太郎さんの話を聞いていた林さんが、ここの店に来ると勉強になるという。
「この前は、『女房元気で留守がいい』というのを教えてもらったが、
今日はタヌキの勉強をした。」と言う。
みんな大笑いでお開きとなった。

ところが、その後、『女房元気で留守がいい』といった本人が来店。
「勉強になったといってたよ」というと
彼がいうには「そのとき奥さんもいたのか？」と聞くのでそうだといったら
「それなら、そのご夫婦は、仲がいいんだ。気まずいものがある夫婦だったら、
女房の前でそんなことは言わん。」という。
なるほど、読みが深い。
林さんは、見るからにも仲の良さがわかるご夫婦なのだ。
愉快で勉強になる一日でした。

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