私らには、時間が無い！！

2009年8月17日（月）

朝20度、晴れ。
涼しいというよりさわやかな朝である。
が、僕の右手は、ズキズキ痛む。

土曜日の夜中、2時過ぎに、何ものかに刺されたのだ。
激痛で目が覚め、思わず左手で傷むあたりを振り払い、電灯を付けたけど
刺した相手の姿は無い。
刺し口を絞ったけど、あまり血も出ないので、備え付けの吸引器で吸引する。
でも、右手はどんどん赤くはれてきた。
頭がくらくらする。
やばいと思って、これも備え付けのアナフラキシー対策の薬を飲む。
こんな夜中にアナフィラキシーの症状が現れたのでは、命取りになりかねないのだ。
妻も起きて、心配そうに見守る。
時間を見る。30分経った。
幸いアナフィラキシーの症状は出ないようであり、一安心する。

以前にアナフィラキシーのショック症状が現れたのは20分後くらいだったのだ。
冷や汗、動悸、蕁麻疹、顔がパンパンに腫れ、息苦しくなり、吐き気等で動くことさえ
出来なくなった。
京都バプテスト病院で手当てを受けて、助かったのだ。

昨日は日曜日なので、腫れて痛むのを我慢した。
で、今日は、朝一に葛川診療所に出かけ、治療してもらった。



午前中のさわやかさにつられて、庭の花を眺める。
どこにでもある露草の花までなにか愛おしく思える。





ブルーベリーもブラックベリーも、
シロバナヤマブキも実をつけている。
彼らはもう、秋の収穫に入っているようだ。












ホオズキの実に映える日の光りに秋の気配さえ感じる。



名もしらぬ雑草も花の終わりをいつくしんでいるようだ。



ペンタスは、元気に花を広げ、妻の好きな秋の花、シュウカイドウも蕾をつけた。





お昼に篠原夫妻が来店。
「まさかこんな暑い日にスケッチに来たのではないでしょうね？」というと
「いいえ、スケッチに来たんです。」という。
「えらいバイタリティーですね。そんなにがんばらなくても・・・」というと
「私らには、時間が無いんです。目的に向かって走るしかない。」という。
それを聞いて、ズキリと来た。
そう、僕らにも人生で残された時間は、少ないのだ。
やりたいことは、山ほどあるのに・・・・・・

『明日ありと、想うこころの、仇桜、夜半に嵐の、吹かぬものかは』なのだ。
僕は、桜じゃなくてアナフラキシーかインフルエンザで死ぬかもしれない。
肺気腫を患っている人が新型インフルエンザで亡くなっているのを新聞で知った。
で、「豚で死にたくない」というと妻は笑って、「なんだったらいいの？」と聞く。
「まだ、鳥の方が聞こえがよい」と僕。

話は横にそれてしまったが、
やはり、死ぬまで目的に向かって走り続けることこそ
本当の生き甲斐、生きてる証ではないだろうかと思う。
僕らも、このカフェを始めたのは、単に商売と言うことではなかった。
この空間を自分達だけで楽しむのではなく、多くの人に楽しんでもらえたらと
思って始めたのだ。
そして、多くの人と触れ合うことによって、自分達の人生も豊かになれると
思うからである。
人とのふれ合い、出会いは、また、それぞれの人生との出会いでもあるのだ。

 

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コメント 8

恐ろしいですね！大事にいたらずよかったです。
ところで、敵は何ものですか？
by 斗夢 (2009-08-19 18:31) 

残された時間は少ない。
やりたいことは、山ほど。

でも、「ああ忙しい忙しい」と余裕が無いのも
シアワセではないと感じるこの数年。

走り回って得られる充実感と
のんびり歩いて道草しながら、のたくた生きるのと
自分はどちらを選ぶのか？
どちらが豊かと言えるのか？

どちらも、その人なりの生き方であって
どちらが立派とか
どちらが価値があるとかは
比べることはできないし

いつまで生きても、たぶん答えは見つからないような
そんな気がしています・・・。
by タケ (2009-08-19 19:16) 

斗夢さんへ
敵は、推測するにムカデと言うことになりました！
by kazenotomo (2009-08-19 21:51) 

タケさんへ
人の人生と自分とを比べてみてもなんにもならないだけでなく
間違ってしまうように思います。
人の人生からは、多くを学び、自分の人生を生きることに尽きる
ように思います。
生きてる間に人生の答えは、得られないと感じてます。
生きてることは答えを探す過程だと思われます。
答えを探す努力こそが大切に思います。
諦めて立ち止まっては、いけないと思うのです。
by kazenotomo (2009-08-19 22:00) 

諦める、というのではありませんが、
時には立ち止まり、休息し、疲れを癒す時間が大切だと感じます。

リフレッシュして、また元気になる。

喫茶店って、そんなところですよね。


努力する
頑張る
時間を惜しんで没頭する
一所懸命
ひたすら

そんなことに疲れているのだと思います。

確かに、
多くの人に楽しんでもらう
感動を与える
社会の役に立つ
喜びを分かち合う

素晴らしいことですね。

でも結局は、
自分を満足させるための行為ではないのか？
ちょっぴりギモンに感じたり、
もっとスローな、頑張らない生き方もいいんじゃないのか？
べつに充実してない人生もアリなんじゃないか？
とか・・・。

とにかく、
迷い、悩みは消えないもんですね。

「私には時間が無い」という人たちに
やっぱり
「そんなに頑張らなくてもいいんじゃない？」
と問いかけてみたいのです。

なんにもしない
ぼーっとする
無駄に過ごす

そんな時間も必要ではありませんか？
by タケ (2009-08-20 06:55) 

タケさんへ
そうですね。
人生にも緩急が必要なんでしょうね。
まあ、自分も満足し、他人にも喜んでもらえるのが
一番いいように思います。
でもなんか名案は、なぜかボーっとしてるときに浮かぶような気がします。

by kazenotomo (2009-08-20 22:37) 

ブルーベリーの実がかわいいですね。ムカデでもアナフィラキシーショックが
おこるんですね～、怖いです。
命は限りがあるもの、だからこそ、「生きている」気がします。
by ビス (2009-08-22 13:16) 

ビスさんへ
お久しぶり！
お元気ですか？
命に限りがあるということが、人生を奥深くしてるような気がします。
事故に遭遇しないようにしてください。
by kazenotomo (2009-08-27 01:51)