野良が住み着いた! [kazeの風景]
2008年4月11日(金)
Kazeに着くと、裏の勝手口の奥から野良が出てきた。
荷物を運ぼうとしている僕にまとわりついてはなれない。
歩くもの不自由なくらいだ。
空腹なのか、とりあえず何かくれと言わんばかりである。
「うるさい、あっちへ行ってろ!」と追い払いながら荷物を運ぶ。
納屋の前に行ってみると、帰るときに残しておいたドッグフードの山は、きれいにない!
とっくにどこかえ行ってると思ったのに、どこにも行かず、kazeに住み着いてる。
遅れてやってきた妻もびっくり。
けど、開店準備が忙しくて、野良の相手をしてるひまがないので、ほって置いた。
野良は、店の周りをうろうろ。
終には、玄関に座り込んでしまった。
僕らは、頭を抱えてしまった。
このままでは、明日から考え物である。
玄関に居座られたのでは、お客さんに迷惑だし、つないで置かないと思う。
野良は、妻には、はなはだ受けが悪い。
「へちゃむくれの顔しててかわいくない。ボロボロの犬だ」という。
夕方、ダッチコーヒー用の天然水を買うために車で出ようとしたら、
野良が急にほえ声をあげ、車の周りを走り回る。
危うく、轢いてしまいそうになり、走るに走れない。
もう、必死で車に擦り寄るようにして、走りながらほえるのである。
で、のろのろ運転でウエルカムロードをあがり、国道に出る。
でも野良は、離れない。
隙を見て、一気に加速して走った。
さすがに野良も諦めてしまった。
他の車に轢かれないかと心配であるが、仕方がない。
この様子からして、野良は、きっと飼い主に車で、この近くで捨てられたのだと思う。
買い物のついでに、食パンを買った。
Kazeにつくと、直ぐ野良がやってきて、「くれくれ!」とせがんで頭を突っ込んでくる。
買ってきた食パン一斤をやる。
野良はフガフガ言いながら食べた。
納屋を開け、ロープを探して、野良をつないでおくことにした。
ところが野良は、逃げ回ってうまくいかない。
どうしたものかと、庭に座り込んで考えていたら、野良がきて、僕の目の前に座った。
野良の顔を眺めてみるが、普通の顔だ。
妻の言うように「へちゃむくれ」なんかじゃない。
精悍は顔ではないかと思い、手を伸ばして、頭をなでてやる。
野良は、おとなしくしている。
で、ロープを引き寄せ、首に巻いた。
野良は、静かにしている。おかげでロープを首にしっかり結ぶことが出来た。
僕が立ち上がると、野良も立ち上がり、おとなしく着いてきた。
裏の納屋の前に柱にロープを結び、古新聞とダンボールで野良の居場所を作ってやった。
しばらくして、見に行ったら、その場所におとなしく寝ていた。
やれやれである。
夜、鹿のことが気になったが、体調不良のため諦めて寝た。
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